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超良質ノベライズ!『チェンソーマン バディ・ストーリーズ』紹介

 

大人気漫画『チェンソーマン』の外伝的ノベライズ本です。

 

原作では描かれていないエピソードが4つ収録されています。

※原作、第一部公安編を読み終えてからの方がネタバレ無く楽しめると思います。

 

内容紹介

収録されたのは4作品。

 

デンジとパワーが怪しげな館へ向かって悪魔を探す『名探偵パワーさまと助手のデンジ』

 

バディ時代の岸辺とクァンシをハードボイルドに描く『9年物の味わい』

 

アキくんと姫の先輩が初めてバディを組む『バディになった日』

 

そして儚くて切ない、夢幻のようなエピソード『夢の江の島』の4作品が収録されています。

 

さらにデンジ、パワー、アキの3人が描かれたブロマイド写真風イラストと、若き日の岸辺、クァンシの2ショットがカラー付きイラストで描かれています。

そして1話に付き1ページ分の挿絵も付属。

 

作者紹介

原作者はもちろん藤本タツキさん

 

今回ノベライズを担当したのは菱川さかくさん

菱川さかく(@rhombicriver)さん / X (twitter.com)

 

魅力紹介

あふれる原作愛

あっ このキャラクター!とか、あっこのタイミング!とか原作ファンが気付くシーンが多いです。

 

それも原作では大きく取り上げられていない様なシーンが利用されたりしています。

読んでいると原作好きの人が書いたという事がすぐに分かります。

 

それでいて原作を破壊するような、新しい能力が出たりとか、時系列がおかしくなると言うこともありません。

 

2次的作品としての謙虚さがあり、自己主張が激しすぎないのが本作の魅力です。

 

綺麗な文体

読みやすかった。というのが読後の感想の1つです。

 

読みづらい言葉を格好つけて多用するという事もありませんし、描写も分かりやすかったです。

 

普段はマンガしか読まないと言う方でもスッと入ってくるような文章だと思いました。

 

それでいてキャラクターが原作内で確立しているし、原作愛を感じる展開が続くので、じっくり読む楽しさも充分あります。

 

キャラクターと世界観はそのままに

担当する作者さんが自我を出したいときも、あるでしょう。

自分の描く力を魅せて、仕事につなげたい。作家なら当然の欲求です。

 

しかし本作からは”我”のようなモノを感じません。

 

本当に原作好きの作家さんが書いたモノです。

原作ファンは安心して読むことができるハズです。

 

新しい世界観や設定、能力は描かれず、全てチェンソーマンワールドの中で関係通しています。

 

作家さん菱川さかくさんの謙虚さが、この本の魅力でしょう。

 

まとめ

ノベライズに対してクオリティが確かなのかと、少々不安だったのですが本作では内容も文章も絵も素敵なモノばかりでした。

 

よほどの原作原理主義者でもないかぎり楽しめると思います

 

特に『夢の江の島』は心にぐっと来るものがありました。

 

ノベライズだからと毛嫌いせずに読んで正解だったと思います。

 

みなさんも一読してみてはいかがでしょうか。

 

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